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録音・再生・消去の各ヘッドを独立させた3ヘッド方式を採用しており、そーに独自の独立懸架型レーザーアモルファス録音再生専用ヘッドを搭載し、3ヘッド方式の良さを生かしています。
レーザーアモルファスヘッドのアモルファスとは、本来、特定の結晶構造を持たない非結晶状態を指し、磁性材料をアモルファス状にすることによって素材原子の持つ磁気特性を生かすことが出来ます。このため、高い磁束密度と優れた磁気リニアリティを持つ磁性合金が得られます。
このアモルファス磁性合金を磁気ヘッドのコアに使用し、レーザー加工技術を応用することで、レーザーアモルファス録音再生専用ヘッドを開発しています。
録再ヘッドを独立させた方式や、コンビネーションヘッドでの問題点を解決するため、ソニー独自の独立懸架型録音再生ヘッドを採用しています。このヘッドでは、構造的には独立しながら、占有スペースはコンビネーションヘッドと同等となっており、均一なヘッドタッチと高精度なアジマス調整が可能となっています。
メカニズム部にはクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。
これは、ヘッドを中心に配置された2組のキャプスタンとピンチローラーでテープを挟み込み、ヘッド付近でのテープ走行を安定化させる方式で、リールから伝わるテープ振動を抑えワウ・フラッター特性が向上するほか、テープを抑える距離が短くなり、テープ振動を抑制しモジュレーションを追放。2つのキャプスタン間のテープテンションを利用し、常に安定したヘッドタッチが得られるなど、スペック上の特性改善や、聴感上有害な変調ノイズも大幅に低減しています。
キャプスタン駆動用モーターには、トルクむらの原因となっているスロットを無くしブラシも取去ったシンプルな構造のリニアBSLモーターを採用しています。
また、リール用にはハイトルクDCモーターを独立使用し、伝達構造を排除することでメカニズムの信頼性を高めています。
ヒスノイズを低減するドルビーNF Cタイプを搭載しています。
従来のBタイプに比べ、5kHzの高域で約3倍にあたる20dBのノイズ改善効果を実現し、OFF時の1/10にヒスノイズを抑えます。
また、ドルビーBタイプも搭載しており、録音済みテープにも対応しています。
アンプ部は、録音・再生フラットアンプを全段左右ツインモノ構成とすることで相互干渉を抑え、信号の流れに沿ったコンストラクションとすることで前段、後段の干渉を抑え、同時にDCアンプ構成を採用しています。
さらに、再生ヘッドと再生アンプをダイレクトカップリングし、コンデンサーによる音質劣化を抑えています。
バイアス/イコライザーを同時切替えする4段テープセレクターには、TypeI(Normal)、II(CrO2)、III(Fe-Cr)の3ポジションに±20%のバイアス可変ボリュームを搭載し、同一ポジションでも微妙に異なるテープの特性に応じてチューニングが可能です。
リニア電子カウンターを搭載しており、テープ走行量を分秒単位で表示します。
このカウンターは録音、再生時だけでなく早送り、巻戻しでもカウントを続け、さらに0.00を基点に巻戻しで−表示する減算機能を搭載しています。
一瞬一瞬のピーク値と約4秒間のピークホールドを同時表示するダブルインジケーション方式を採用した多機能ピークプログラムメーターを搭載しています。
このメーターはテープセレクターと連動してピークセッティングレベルも表示します。
オートプレイ・メモリープレイ機能、オートスペースつきRec Mute、MPXフィルタースイッチなどを搭載しています。
ヘッドホン出力を搭載しています。